以前、「亡くなった親の財産を使ってしまった後に多額の借金があったことがわかった場合、相続放棄はできますか?」という質問に出演者が答えるという番組を観ました。
解答は「できない」。
親の残した財産を使った⇒親の遺産を「単純承認」したことになり、プラスの財産もマイナスの財産も・・・という解説があり、
「亡くなった親の財産は使っちゃいけないんですね」
「へぇ、知らなかった」
「皆さん気を付けて下さいね!」
番組はこんな流れでした。
しかし、相続の現場で考えたとき「親の財産を使ってはいけない」ことが問題の本質でしょうか?
親が亡くなった後、残された家族がしなければならないことは沢山あります。
(このときに初めて多くの負債があることがわかることもあります)
「なぜ亡くなった親の財産を使ってはいけない?」
「他にどんな選択肢があるのか?」
「いつまでに何を完了しなければならないのか?」
などなど、それぞれの家で色々な事情もあるなかで出来るだけ良い方法を決められた期間内にしっかりと行うことが必要になります。
普段耳にする情報はあくまで「断片的な情報」だという認識が必要です。
相続診断士・AFP 都丸