「相続」という言葉、使う人によって結構意味が違います。
例えば銀行員さんが「このところ相続の仕事が多いな」と言えば、
「預金口座の名義人が亡くなり、預金の相続(払戻等)の手続きが・・」
という意味かもしれません。
税理士さんが「最近相続をよくやるんだよね」は、
「相続税の申告業務の依頼が多い」という意味です。
行政書士さんが「相続絡みの相談が増えた」と言ったら、
「ほとんど付合いが無かった身内が亡くなり、はたして相続人がどこに何人いるのかわからないから探してほしい」というような依頼からかもしれません。
司法書士さんが「最近相続多いね」と言えば、
「亡くなった方名義の不動産を相続人に変更する登記の仕事」が多いという意味かもしれません。
それではみなさんが仮に「先日亡くなった親の相続、そろそろキチンとやらなければなぁ・・」と言ったら、ここにはどんな意味が含まれているでしょうか。
親名義の銀行預金を解約する?
相続人の確定?
親名義の不動産を相続登記する?
相続税の申告? 等々
みなさんが「相続」という言葉を使うとき、これらすべての要素が含まれる可能性があります。
もしかしたら、
「相続をキチンと。とは思いながら一体何をどうしていいのか・・」
「わからないことが何なのかすらわからない」
ということもあるかと思います。
使う人によって意味が違ってくる「相続」という言葉。
ご相談を受ける立場として、狭い範囲で「相続」という言葉を捉えないよう、ご相談者さんの考えの中にある「相続」は何を指しているのか。その上で「ご相談者さんの抱える本当の問題は何なのか?」を、しっかりとお聞きし、情報を整理整頓して提示し少しでも多く笑顔相続のサポートが出来るよう日々研鑽していきます。
相続診断士・AFP 都丸