どんなことが問題に?
争族になる可能性があります。
会社の経営や例えば農業をされていると、どうしても跡継ぎ(後継者)に多く残してあげたいと思いませんか?
乳牛の牧場を経営している方がいます。
この方は以前「子供達は外で働いているし継がせる話も酷だし、自分の代で終わりだな」と考えていたそうです。
ところが次男さんが「跡を継いでもいいかな」と十年前に家族を連れて戻ってきました。
子供のころから父親の姿を見ていて、次男さんはそれが当たり前と思っていたとか。
今では次男さんが中心となって毎日忙しく世話をしています。
この経営者さんには他に二人の子がいますが、まさに次男さんが跡継ぎです。
相続を考えると、三人の子は平等です。
ただ、牛舎も牧草を育てる広大な畑もどれがなくなっても牧場の経営は続けることが出来ません。
民法では法定相続割合を定めています。
特定の人(跡継ぎ)への偏った相続に不満があると中々手続きがすすまないのが実際です。
跡継ぎの方は精神的な負担も強いられることになります。
どうすればいいのかな?
上記のような場合、親が予め子たちに直接「どうしたいのか」を話しておくだけで「争族」にならないかもしれません。
相続の際にトラブルになる多くは兄弟間等のコミュニケーション不足によるものが多いように感じます。
遺言書もきちんと準備しておくことをお勧めします。これには理由があります。
そして場合によっては生命保険の活用も必要かもしれません。
相続診断士・AFP 都丸